星座解説-基礎知識

このサイトで扱う範囲

本格的な西洋占星術では、一般的に12星座と呼ばれる「サイン」のほかにも、「天体」「ハウス」「アスペクト」など様々な要素が存在します。しかし、これら全てを扱うには生年月日や出生時間が必要となるため、誕生日しか分からないキャラクターを占う際には活用できません。
そのため、このサイトでは取り扱う対象を「サイン」に絞り、占星術を知らない人でも分かりやすいように「12星座」と呼んでいきます。(相性を解説する際には「アスペクト」の一部も扱います)

12星座とは

12星座の性質は牡羊座を起点として規則的に並んでおり、「価値観」や「動き方」などいくつかの基準でグループ分けすることができます。
星座のイメージは「蠍座は嫉妬深い」「双子座は気分屋」など一見バラバラですが、「分類」と「サイクル」を意識することで全体の流れや共通する性質を見出すことができます。

四元素・二要素(考え方・価値観)

四元素(≒エレメント)は、その人が活動する上で重視している価値観や考え方を示した、12星座を考える上で最も重要な分類法です。
万物を構成する要素と言われてきた4つの元素になぞられており、火(精神)→地(物質)→風(思考)→水(感情)の順で12星座を3周します。
同じ元素の星座とは価値観が近いため共感しやすいと言われています。

また、四元素を奇数星座(火/風)偶数星座(地/水)で分けると、二要素(≒二区分、陰陽)という分類法になります。
二要素は関心の方向性を表しており、奇数星座は外向的、偶数星座は内向的な星座です。
二要素が同じ星座は、同じ方向を向いているため協調しやすいとされています。

奇数星座(陽、外向的、能動的)
(精神、主観、直感)…牡羊座/獅子座/射手座
(思考、客観、論理)…双子座/天秤座/水瓶座

偶数星座(陰、内向的、受動的)
(物質、感覚、現実)…牡牛座/乙女座/山羊座
(感情、共感、融合)…蟹座/蠍座/魚座

三区分(動き方・ポジション)

三区分(≒クオリティ)は、その人が活動時にどんなポジションになりやすいかを示しています。
季節の移りかわりに沿って決められており、季節のはじまりを「活動宮」、中盤を「固定宮(≒不動宮)」、変わり目を「柔軟宮」と呼びます。
同じ三区分の人とは役割が被るため、衝突しやすい傾向があります。

活動(出発、活気、即断即決)…牡羊座/蟹座/天秤座/山羊座
固定(維持、頑固、粘り強い)…牡牛座/獅子座/蠍座/水瓶座
柔軟(柔軟、器用、臨機応変)…双子座/乙女座/射手座/魚座

12星座のサイクル

12星座は図のように円盤状に配置することができ、牡羊座を起点にして魚座で一周します。このサイクルはさまざまな物事の流れに対応しており、人間の一生に例えることもできます。
牡羊座で生まれた魂はまず自分自身を確立し、他者との関わりを経て更に広い社会へと進んでいきます。

このサイトでは四元素の一周を境に「個人」「関係」「全体」というグループに分け、その人がどんな視点で物事を捉え活動していくかを表します。

個人(自分、家族、自己の確立)…牡羊座/牡牛座/双子座/蟹座
関係(仲間、集団、他者との関わり)…獅子座/乙女座/天秤座/蠍座
全体(社会、世界、社会へ向けた働き)…射手座/山羊座/水瓶座/魚座

実践編

ここまでの知識をもとに、例として「水星座」に所属する3つの星座の共通点と違いについて考えてみます。

蟹座蠍座魚座
I untaraI untaraI untara
四元素
三区分活動固定柔軟
安心できる場作りを進める感情が継続しやすい≒根に持つ、嫉妬深いひとつの場に留まらない
サイクル個人関係全体
自分自身や身内の心を守る他者と融合しひとつになることを望む分け隔てなく多くの人に共感する

このように、グループの組み合わせで考えることで、星座の繋がりと違いが見えてきます。